【楽曲紹介】Firmament Rhymes|“宇宙の常識”に疑問をぶつけるラップが世界観を揺るがす
■常識を撃ち抜け——音楽が問い直す「宇宙」の真実
「空はなぜ青いのか?」「星はどこにあるのか?」「宇宙は本当に膨張しているのか?」
誰もが一度は疑問に思ったかもしれないが、答えはすでに“科学的に証明されている”とされ、それ以上は考えることすらタブーとされることも多い。
だが、その“常識”の土台は本当に確かなものなのだろうか?
2025年リリースの楽曲「Firmament Rhymes(ファーメメント・ライムズ)」は、そんな現代の宇宙論に対する深い懐疑と哲学的視点を、重厚なビートと鋭いライムで撃ち抜いた1曲だ。
この曲は、いわゆる“陰謀論ラップ”や“反宇宙論ヒップホップ”とカテゴライズされるかもしれないが、その内容は単なる批判や否定ではない。むしろ、「考えることそのものの再起動(リセット)」をリスナーに促す哲学的ヒップホップである。
■タイトル「Firmament Rhymes」が意味するもの
「Firmament(ファーメメント)」とは、旧約聖書などに登場する“天の大空”=天蓋(てんがい)を意味する言葉。
天動説やフラットアースの思想では、「天」は物理的なドーム構造のような存在であり、その内側に人類が存在しているとされる。この曲のタイトル「Firmament Rhymes」は、まさにその「覆われた空間の中で鳴り響く真実の韻(ライム)」を意味している。
宇宙が真空であり、無限に広がる空間であり、膨張しているという「現代宇宙論」の世界観とは真逆の、限定された閉じた空の概念をベースにしているのだ。
■歌詞に込められたメッセージ:科学の「教科書信仰」への挑戦
この楽曲の歌詞には、以下のような挑戦的で刺激的なフレーズが繰り返される。
“ビッグバン?見たことない
真空に音が届くって誰が言った?”
“重力なんてまだ未確認
落ちる理由を聞いたら曖昧”
こうしたリリックは、現代科学が前提としている理論や常識をストレートに問い直している。
特に注目すべきは、「重力はまだ“直接”確認されていない」という点への言及だ。私たちは重力があると“感じている”が、それを「物理的に何が生じているのか」を正確に知っているわけではない。ニュートンもアインシュタインも“仮説”を立てたにすぎず、それを証明した者はいない。
また、「赤方偏移」や「宇宙膨張説」、「スカラー場理論」などの専門的宇宙論概念にも批判的視点が投げかけられる。
■NASAとメディア支配:宇宙のイメージは作られたものか?
歌詞には繰り返し登場するのが、“CGだらけの宇宙写真”というワード。
これは、NASAや宇宙機関が発表する宇宙画像の多くが“コンピュータグラフィックスや合成”であることを指摘したもの。
事実として、公式NASAのページでも「これはイラストレーションです」「画像処理が施されています」という注釈が付いているケースは多い。つまり、私たちが信じている「宇宙の姿」は、リアルではなく“イメージ”である可能性があるのだ。
この点を歌詞は鋭くえぐる:
“空の彼方はCGの海
星の写真もイラストの域”
このように、目に見える“科学的リアリティ”すら疑う視点が提示されている。
■天動説・フラットアース:古代の知と現代科学の再検討
「Firmament Rhymes」では、あえて“天動説”や“地球平面説(フラットアース)”の視点がラップに取り入れられている。
一見すると「時代遅れ」「非科学的」と思われるかもしれないが、曲はその「先入観」こそが問題だと指摘する。
例えば:
“地平線、曲がってる? どこが?
高度1万フィート、まだ平らだわ”
これは、飛行機から見える水平線が“カーブして見えない”という、視覚的な経験を元に、地球が本当に曲がっているのか?という疑問を投げかけている。
また、宇宙空間での水の振る舞いや、真空中の伝熱、ロケットの推進などにも疑問が差し挟まれ、リスナーに“再考”を促す構造になっている。
■ヒップホップの力:社会への問いをリズムに乗せる
ヒップホップは本来、“支配構造への抵抗”“社会への異議申し立て”というルーツを持つ音楽ジャンルだ。
この「Firmament Rhymes」は、まさにその原点に立ち返った哲学的・科学的反逆のラップとも言える。
“Spinする地球?誰が見た
自転速度1700キロだってさ”
このようなリリックは、現代人が「考えることをやめてしまった」ことに対する強烈なメッセージでもある。
■まとめ:Firmament Rhymesが描く“思考の再起動”
「Firmament Rhymes」は、単なる“陰謀論ラップ”でも、“フラットアースの主張”でもない。
それは、あらゆる「当たり前」に疑問を持つきっかけを与えるラップであり、現代科学の一枚岩的な構造に風穴を開ける、哲学的・批判的作品である。
音楽は、信仰ではない。
科学もまた、宗教のように「盲目的に信じるもの」ではない。
自分で考える。疑うことから始める。空を見上げる。真実は、そこにあるかもしれない——。
そんな強烈なメッセージを持った1曲、それがFirmament Rhymesなのだ。
もしこの曲が心に引っかかったなら、それは“目覚め”のはじまりかもしれない。
「空が覆っている」と思うか、「宇宙が無限に広がっている」と思うか。
その選択肢すら、本来は自由なはずなのだから。
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