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お酒(エチルアルコール)の発酵とは、どういう事なのかを分かり易くお話します。
お酒を扱うのであれば、初めに覚えたいお酒の知識「アルコールの発酵」発酵のメカニズムを理解する事でお酒がいったい何で出来ているのかを理解します。
アルコールは微生物(酵母菌)からの副産物
まず僕たち人間は、生命を営む為に食事を摂ります。その際に、食物を体内で消化吸収し「水と炭酸ガス」に分解します。その時に出るエネルギー(熱量)で生命を営んでいます。
酵母菌(微生物)の主食はブドウ糖です。酵母菌は糖を食べて生命を営んでいます。その際に、酵母菌はブドウ糖をエチルアルコールと炭酸ガスに分解します。その時のエネルギーで生きているのです。
このように、エチルアルコールが生成される過程を「発酵」と言います。
ブドウ糖→エチルアルコール+炭酸ガスの化学式
理論的には100kgの糖から50〜55kgのエチルアルコールが生成されます。「糖がエチルアルコールと炭酸ガスに分解する」と覚えると分かりやすいですね。
まさか、酵母菌がブドウ糖を食べて、エチルアルコールを排泄するとは驚きです。アルコールは元をたどれば糖質、お酒飲み過ぎは糖尿病の原因になるのもうなずけます。
単発酵
酵母は、果実などの糖質原料に対しては直ぐに発酵作用を始めることができます。これを「単発酵」と言います。
複発酵
米や麦などの穀物や、お芋などのデンプンが主成分の原料を発酵させる為には、アミラーゼと言う糖質分解酵素を使いデンプン質を一旦糖質に変え、それから発酵作用を行う。これを「複発酵」と言います。
アルコールの発酵まとめ
- 酵母は糖がご飯。
- 単発酵と複発酵
- デンプン質はアミラーゼで一旦糖質に変える。
- 糖がエチルアルコールと炭酸ガスに分解する。
アルコールの発酵が理解できたら、次は蒸留です。別の記事でお話していきたいと思います。別の記事→「アルコールの蒸留とは」
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